ドライブに行ってきた。兵庫県の市川水系の上流だ。きれいな清流に癒しを覚えていたら、川の石の上に川鵜がいた。こんなに上流の泳ぐ場所がないようなところに、こんなところまでこいつらがやってきているとは。
そういえばこの季節にいるはずのアユ釣りの客がいない。
市川の支流まで川鵜は入ってきて我が物顔で魚を食い尽くしているようだ。最近川鵜のせいで放流を諦めたアユはもちろんいない。天然ものもいるのだろうが、川にアユのハミ跡がない。
それと最近ほとんど絶滅した魚がいる。ウグイだ。昔なら腐るほどいて、鯉釣り、ナマズ釣り、ハエ釣り、ルアー釣り、なにをやっても釣れていた。それが最近姿すら見ない。もともとこの川に居なかった種類の魚ではあるが、アユの放流の時に稚魚に混ざって市川水系に入った。
ウグイはもともと体力がなく、追い掛け回すとすぐにオーバーヒートして石に身を寄せて止まってしまう。川鵜にすればウグイやフナなどは捕まえやすい魚だ。だからだろうか最近ウグイは全く見ない。
吸い込みをかければ必ず連れていたキンブナもヘラブナも見かけない。ヘラブナやキンブナは寿命は10年。川鵜が飛来してから6・7年、口に合わないほど大きかった連中は死滅し、口に合うものは片っ端から食べられたため、絶滅に近い状態になってしまった。
こんなのブラックバスやブルーギルなどの外来種の魚より、よほどかわうの方が生態系を壊している。